空気調和設備を分野ごとにまとめ・整理していこうと思う。
システムとか方式とか……。
すごくややこしい分野だ。
室内の温度制御と配管流量の制御
1.室内の温度制御
CAV(定風量)方式:一定の風量で、吹き出す空気の温度で調整。
VAV(変風量)方式:一定の温度で吹き出す風量を調節することにより温度を調整。
方式 | 送風温度 | 送風量 | 備考 |
CAV方式 (定風量) | 変化 | 一定 | 動力一定 |
VAV方式 (変風量) | 一定 | 変化 | 動力節減 個別制御可能 |
【問題例】
定風量単一ダクト方式は、一般に、変風量単一ダクト方式に比べて搬送動力の消費量が大きい。
※正解
VAVって顔文字だと(VAV)変な顔って覚えてる(笑)
2.配管流量の制御
三方弁制御:負荷が減少すると流量を一定に保つ。定速運転。循環ポンプは負荷の変動に関係ない。
二方弁制御:負荷の変動に対して配管系の循環水量を変化させる。ポンプの節電が可能。
冷凍機
1.圧縮式冷凍機(蒸気圧縮式冷凍機)
冷凍サイクル:蒸発→圧縮→凝縮→膨張 ※ゴロ読み 情に厚い希望 勝手な暗記
騒音・振動が大きく消費電力も多い
2.吸収式冷凍機
冷凍サイクル:蒸発→吸収→再生(分離)→膨張 ※ゴロ読み 上級な細胞
冷却水量が多くなる。圧縮式の1.5~2倍
二重効用形は加熱量を減少できる。
蓄熱式空調システム
1.氷蓄熱
蓄熱槽容量を小さくできる。
都市部のビルなど限られた機械室などの場合に適している。
建設費が割高
空調方式
1.単一ダクト方式
1台の空調機を設け、その空調機から冷風または温風を1本の主なダクトより分岐して各部屋に給気する。
2.ファンコイルユニット方式
各室に設けたファンコイルとコイル、フィルターを内蔵したファンコイルユニットで空調を行う方式。
大規模なビルなどに適している。
3.パッケージユニット方式
冷凍機、ファン、加湿器などすべての制御機器を1つにまとめた空調方式。
【問題例】
個別分散方式は機械などの設置に必要なスペースを小さくできる。
※正解
パッケージユニット方式を用いた個別分散方式はスペースを小さくできる。
いやいや、方式の方式って意味不明ですね。
4.床吹き出し空調方式
フリーアクセスフロアを利用した給気方式。省エネの効果が期待できる。
放射負荷暖房式
上下の温度差がつきにくい。
予熱時間が長いので、一時利用には適さない。
過去問重要ポイント
COP:成績係数 効率を示す指標。
APF:通年エネルギー消費効率 パッケージエアコンの年間を通じたエネルギー消費効率を表す指標。
ADPI:空気拡散性能指標 居住域の放射を含まないドラフト感に対する指標。 大きいほど良好。
IDF:氷充填率 氷蓄熱方式における蓄熱槽中に氷が占める体積比率をいう。
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